株式会社トーニチコンサルタント 事業紹介特設ページ|THE PROLOGUE|地図に残る物語のプロローグ
Project01
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「乗り換える駅」から「集う駅」へ
調査で読み解き、設計で形にする

広島駅南口

高齢化や人口減少が進む広島市では、都市の持続的な活力を維持するため、公共交通にアクセスしやすい拠点へ都市機能の集積を図る「集約型都市構造」への転換を進めています。
本プロジェクトは広島駅南口広場の再整備等事業の一環として、広島駅の駅ビル建替えと連携し、路面電車を新駅ビル2階レベルへ高架で乗り入れるとともに、従来1階にあった電停を2階へ移設する「駅前大橋ルート」を整備するものです。
トーニチコンサルタントは、電停移設により創出される空間を活用した南口駅前広場の拡張や、駅周辺に点在するバス乗降場の集約を含む駅前広場の再整備について、調査・計画から基本設計まで携わっています。さらに、駅ビル2階へ乗り入れる高架橋の詳細設計、ペデストリアンデッキ拡張の基本設計、路面電車延伸区間の基本設計・詳細設計、環境アセスなど、多岐にわたる関連業務を担当しています。

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発注者Client
広島市
参画期間Term
2022.10~2025.10
担当業務Works
調査計画 基本設計 詳細設計 施工管理(土木) 施工管理(建築)
  • 路面電車延伸区間の基本設計・詳細設計
  • 関連する広島駅南口駅前広場再整備に係る調査計画から基本設計
  • ペデストリアンデッキの拡張に係る基本設計

難しい条件を乗り越えて、

高架橋を設計する

2007年入社M.I.
詳細設計

駅前大橋ルートの軌道高架構造物のうち、鋼構造物(鋼単純箱桁、下路式鋼単純箱桁、鋼床版2主箱桁、T型鋼製橋脚)の詳細設計を担当しました。路面電車が駅ビル2階へ乗り入れるためには、猿猴川と大州通り、南口駅前広場の上に軌道を高架で構築する必要があり、それぞれ異なる条件に対応した3つの高架構造を設計しなければなりませんでした。都市部の限られた空間と交通量の多い厳しい条件の中で、施工も考慮した難度の高い設計が求められました。

既存橋を活かしながら新たな機能を実現

猿猴川を渡る駅前大橋は道路橋として作られたもので、路面電車の走行は想定されていませんでした。そこで、既存橋脚への負担を抑えながら路面電車の荷重に対応できるよう、橋の中央部分に新たに路面電車専用の鋼床版桁を架橋する計画としました。真新しい橋種ではないですが、既設橋の中央をくり抜いて、新たに鋼桁を架ける事例は全国的にも珍しく、本プロジェクトならではの特徴的な設計となりました。

既存の道路橋の真ん中部分に鋼床版を採用し、路面電車を走れるように

既存の道路橋の真ん中部分に鋼床版を採用 既存の道路橋の真ん中部分に鋼床版を採用
都市部ならではの厳しい設計条件

大州通り上と駅前広場上に架ける高架橋は、どちらも厳しい設計条件でした。大州通りは広島駅南口前の主要道路であり、長期にわたって規制することはできません。また、駅前広場では路面電車が運行されている中で施工しなければならず、どちらも交通への影響を最小限に抑えながら施工できる工法を立案する必要がありました。
一般的な橋梁は、路面の下に主構造がある「上路式」ですが、ここでは道路交通に影響しない、路面の上側に主構造を持つ「下路式」を採用しました。また、橋脚が地下に貫通するため、駅前地下空間への影響にも配慮する必要がありました。

駅前の限られた空間で、様々な制約の中導きだされた下路式の高架橋

様々な制約の中導きだされた下路式の高架橋 様々な制約の中導きだされた下路式の高架橋

既存の地下空間を貫通させ橋脚を建設

既存の地下空間を貫通させ橋脚を建設 既存の地下空間を貫通させ橋脚を建設
コロナ禍でのコミュニケーションの難しさ コロナ禍でのコミュニケーションの難しさ

設計期間がコロナ禍と重なり、在宅勤務やWEB会議が中心の業務活動となりました。しかし設計業務は多くの関係者と意見を交わし、協力しながら進める必要があります。進めていくにつれて、やはり対面に勝るものはないと痛感し、感染規模が落ち着いてからは、対面での協議も交えながら業務を進めていきました。

困難を乗り越え、設計者としての成長

このプロジェクトのような難しい条件での設計は初めてでしたので、最初に全体一般図を見たときには「無理だろう」と思ったくらいです(笑)実際、約20年の設計人生の中で初めてのことが多く苦労もありましたが、一つひとつ課題を解決しながら設計を進める中で、設計者として大きく成長できたと感じています。

Who will write
the next prologue?